こうして・・・・。
上杉と熊虎が2人きりで、静寂の中、運命の出会いをしている頃。
牢屋で簀巻きにされたままの、
自衛隊チームの残りの3人はと言うと・・・・。
州;´・ v ・)<・・・・・・・・・。
州;´・ v ・)<上杉。戻ってくるのが遅いんですけど・・・。
从;´∇`)<くっそぉ。上杉とイケメンは何やってんだろーな!!今頃!!
ル;’ー’リ<なにやってるってそりゃ、あーた・・・。
ル;’ー’リ<男と女が2人きりで、することなんて、1つでしょ・・・・。
从;´∇`)<・・・・・・・・。
州;´・ v ・)<・・・・・・・・。
ル;’ー’リ<・・・・・・。
ル;’ー’リ 从;´∇`) 州;´・ v ・)<上杉、ぜってぇ、ぶっ殺す!!!!
上杉への嫉妬から、
すっかり腐っていた・・・。
4
熊虎と上杉がシリアスな展開を繰り広げている頃、
牢獄では簀巻きトリオが、延々と、愚痴るだけの簡単なお仕事をしていた。
ル;’ー’リ<あぁ〜あ。なんで上杉なんですかねぇ!!曹長!!!
州;´・ v ・)<ウチらだって、ねぇ!!結構、カワイイじゃんなぁ!!
从;´∇`)<いやぁ、でも。アイツの女子力、ハンパないですからね!!!
从;´∇`)<うちら女子力、ないしな!!とくに小宮!!
ル;’ー’リ<シッツレーな!!河合よりはあります!!
州;´・ v ・)<まぁいづれにせよ、上杉よりはないわな。女子力。
そう・・・。
上杉のゆるふわ系の空気感やカワイイ声質。
女子ならではのテンションの高さ。
そして、握手会での柔らかな物腰!!!
どれをとっても、3人は、上杉に敵う気がしないのであった。
ル;’ー’リ<ってか、うちらはこの先、どーなるんですかね?
从;´∇`)<簀巻きのまま、日本海に沈められるんじゃん。左巻きの連中に。
州;´・ v ・)<上杉は助かるのかな?
ル;’ー’リ<イケメンリーダーの、スケになるわけでしょ!!そりゃ、助かるでしょ!!
从;´∇`)<どーします?上杉だけ、高そうなブランド物の服とか着て、うちら見下しに来たら!!
ル;’ー’リ<「犬ども、助かりたかったら、靴をお舐め!!」とか言って、フェラガモの靴とかなめさせられたりね!!
州;´・ v ・)<いやぁ。ないわーーー!!!それはさすがに、色んな意味で、ないわーーー!!!
イケメンに、夜伽の相手(妄想)として選んで貰えなかった事から、
すっかり上杉に対して劣等感の塊になっている3人。
上杉に対する疑心暗鬼(妄想)は、どんどん、明後日の方向へ逸走していくのであった。
こうして3人の中で、上杉がすっかり「左巻きの連中に身を委ねた売女」と言う扱いになっていると・・・。
――ガチャン!!!
俄かに牢屋の鍵が開かれる音がした。
3人が簀巻き状態のまま、ハッとしてそちらを振り向くと・・・。
牢の扉が鈍い音を立てて開き、その向こうから現れたのは、
さっきまで着ていた迷彩服ではなく・・・・何故か、高そうでご立派な着物を身に纏っている、上杉であった。
川;´・_・`リつ<おっす。大丈夫?3人とも?
そう言って心配そうに、簀巻きの3人を伺う上杉。
だが・・・。
いきなり、着物姿で現れた上杉に、もはや3人は、心ここに非ずなのであった。
ルl|l’ー’リ<・・・・・・・・・・。
从l|l´∇`)<・・・・・・・・・・・。
州l|l´・ v ・)<・・・・・・・・・・。
川;´・_・`リつ<な、なに?どうしたの?体調でも悪いの?顔色悪いけど!?
从l|l´∇`)<ま、マジだ・・・。
ルl|l’ー’リ<フェラガモどころか、うん百万円の、留袖で現れやがった・・・。
从l|l´∇`)<すっかり、イケメンの女房気取りかよ!!!
州l|l´・ v ・)<怖い。このオンナ・・・・怖すぎる!!!
川;´・_・`リ<はぁ?!な、なんの話!?女房とか、フェラガモとか、なんの話?!!
熊虎と話を付けた後、
他の3人も牢屋から解放するべく、戻ってきた上杉であったが・・・・・。
戻ってきた上杉に浴びせられるのは、罵詈雑言の嵐。
ルl|l’ー’リ<うわぁあああ。マジ、見損なったわ、上杉ぃ!!!!
川;´・_・`リ<な、なんで?!
从;´∇`)<信じらんない!!
从;´∇`)<お前なんかバディじゃねぇよ!!売女(ばいた)だ、バイタ!!
州;´・ v ・)<まさか、こうも簡単に、イケメンのスケになっちまうとはぁあああ!!!
州;´・ v ・)<私はお前の事を、最後まで信じてたのに!!!
川;´・_・`リ<はぁああ?!なんなの?!
川;´・_・`リ∩<私がいない間に、どーゆー話になってんだよ!?
ル;’ー’リ<なにさ!!どーせ、負け犬どもって思ってるんでしょ?!私たちの事!!!
从;´∇`)<どーせ、ゴミ虫ですよ、ウチラは!!!
州;´・ v ・)<布団で簀巻きにされた、イモ虫ですよ!!あたいたち!!
川;´・_・`リ<ちょっと!!いきなり、なんでこんなに卑屈になってるの!?この人たち!!
一体、自分がいない間に、どんな話が交わされていたのかは解らないが。
とりあえず3人の様子を見る限り、
自分と熊虎の間に、あんなことやこんなことやそんなことがあったと思い込んでるのは間違いない・・・。
ある意味、平和すぎる3人の被害妄想に、上杉は「はぁ・・・・」と、大きくため息をつくのであった。
川;´・_・`リ<あのねぇ・・・。熊虎様と私の間で、何かあったと思ってるんだろうけど・・・。
川;´・_・`リつ<しょーじき、それどころじゃないんだよ。うちらの現状は・・・。
州;´・ v ・)<イヤァアアア!!『熊虎さま』ですって!!!
ル;’ー’リ<もう、名前で呼び合う仲なの?!
从;´∇`)<なんなのよ、このオンナ!!ムキィイイ!!
川;´・_・`リ∩〃<違うって。聞いてよ!!熊虎様は私にとって、深い関係のある人なんだよ・・・。
州;´・ v ・)<深い関係ですって!!!キャアアアア!!!もう、深い間柄なの!?
ル;’ー’リ<ゲスよ!!!
从;´∇`)<ゲスなのよ!!!
川;´・_・`リ<ってゆっか、さっきからなんで、3人ともオネエ言葉なんだよ!!!
川;´・_・`リつ<いい?良く聞いて!!熊虎様は・・・。
ル;’ー’リ<いやぁああ!!来ないでーーー!!ヅラが感染る!!!
从;´∇`)<ゲスも感染るぅううう!!!
川;´・_・`リつ<あーーもう!!!だからさぁああーーーーー!!!
川#´・_・`リ プチッ!!
川#´・_・`リ∩<つか、いいから人の話を聞けぃ!!!ゴミ虫ども!!!!!
Σル;’ー’リ Σ州;´・ v ・) Σ从;´∇`) oO(ホントに、ゴミ虫って言われたーーーーーーー!!!)
あまりに聞く耳持たない、3人の被害妄想っぷりに、
ついにはブチ切れる、上杉。
いつもの可愛い声とは、につかわない、低く太い声。
普段は温厚な上杉のブチギレっぷりに、簀巻きの3人は、一斉に言葉を失うのでありました。
ル;’ー’リ<あ、上杉・・・?
州;´・ v ・)<えっと・・・あの・・・・。
川;´・_・`リ<黙して聞けぇい!!!
川;´・_・`リ∩<いいか!?今から私の言う話を、良く聞くんだ!!ゴミ虫ども!!!
从;´∇`)<あ、はい・・・・スイマセン!!
ル;’ー’リ<ごめんなさい・・・(また、ゴミ虫って言われた・・・)。
川;´・_・`リつ<まずはとりあえず、3人も・・・・それに着替えるんだ。
そう言って・・・。
上杉が床にパサリと投げ捨てたのは、3人分の着物であった。
それは、上杉が着てるのと同じような、高級そうな仕立ての上質な着物。
床に置かれた着物を、簀巻き状態のまま、不思議そうに見つめる3人。
上杉はとりあえず、小刀で縄を断ち切り、3人を簀巻き状態から解放する。
自由になった3人は立ち上がると、それぞれが着物を手に取り、不思議そうに眼をぱちくりさせた。
从;´∇`)<???
ル;’ー’リ<えっと・・・ウチらも着物着るの?
州;´・ v ・)<なんで?迷彩服はどこ行ったの?
川;´・_・`リ<・・・・・あの格好だと、この時代では、浮いちゃうからね。
川;´・_・`リつ<私が熊虎様にお願いして、着物を用意して貰ったんだ。
ル;’ー’リ<浮いちゃうって・・・何が・・・?
州;´・ v ・)<ヅラ?
川;´・_・`リ∩<ヅラじゃねぇし!!そのネタはもういいし!!!
川;´・_・`リ<・・・・・・・ともかく、迷彩服はマズい。この時代に溶け込むよう、着物を着た方がいい。
川;´・_・`リつ<着替えたら、みんなも毘沙門堂に来て。熊虎様がお会いしたいってさ。
ル;’ー’リ<??
ル;’ー’リ<この時代に・・・・溶け込む・・・・?
州;´・ v ・)<えっと。おっしゃる意味が、さっぱり、解らないのですが?
从;´∇`)<うん。さっぱり解らない。
川;´・_・`リ<まぁ、確かにね。フツーは解らないと思う・・・。
川;´・_・`リつ<私もしょーじき、アレがなければ。こんな展開、一生信じなかったトコロなんだけどさ・・・。
そう言うと・・・。
上杉は着物の懐から、2枚の紙を取り出した。
それは、自分が御守りに入れていた紙と・・・もう1つ・・・熊虎から預かってきた紙。
3人は上杉が差し出した、2枚の紙を覗き込んだ。
ル;’ー’リ<あれ?なにこれ?内容同じじゃん。
州;´・ v ・)<コピー?
从;´∇`)<ってか、これ。上杉がいつも、お守りに入れてる紙じゃん。
川;´・_・`リつ□<そう。1枚は私の持ってた紙。・・・・・・・そしてもう1枚が、熊虎様が持ってた紙。
州;´・ v ・)<へ?・・・・どーゆーこと?
ル;’ー’リ<なんで上杉と同じのを、イケメンも持ってるの?
川;´・_・`リ<うん・・・。私も未だに、半信半疑ではあるんだけどね・・・。
そう言うと。
上杉は、「どうせ。信じて貰えないだろうけど・・・」と呟き、小さく息を吐く。
そして・・・3人の顔を順番に見つめ、ゆっくりと、その口を開いた。
川;´・_・`リつ□<多分、うちら、さ。
川;´・_・`リ<・・・・戦国時代に、タイムスリップしたんだと思う。
ル;’ー’リ<・・・・・・・・。
州;´・ v ・)<・・・・・・・・・・。
从;´∇`)<・・・・・・・・・・・・。
ル;’ー’リ州;´・ v ・)从;´∇`)<はぁ!?タイムスリップだぁああああああ???!!
いやいや。どうせ信じて貰えないも何も、
むしろ、何をどう、信じろと・・・・!?
あまりにも素っ頓狂な上杉の発言に、
3人は牢屋中に響き渡る声で、声を裏返させるだけであった。
× × ×
蝋燭灯る、薄暗い毘沙門堂。
熊虎が待ち構える毘沙門堂に、
一行が訪れたのは、それから30分後であった・・・。
川;´・_・`リ<すいません。遅くなりました!!!
州;´・ v ・)<あ、どーーーも。
从;´∇`)ル;’ー’リ<こんばんわ。
とりあえず言われた通りに着物を身にまとい、
半信半疑の様子で毘沙門堂を訪れる4人。
すると、熊虎は4人の登場にハッとした様子で椅子から立ち上がると、
床に両膝を付き、臣下の礼を取り、4人に向かって頭を下げた。
Σ川*^∇^)<おぉおお!!!いらしてくださいましたか!!!
川;^∇^)<牢獄に入れてしまうなんて・・・まこと、御無礼を致しました!!お許しください!!
川;^∇^)<毘沙門天様!!!!
州;´・ v ・)<あ・・・・ハハハ。
ル;’ー’リ<いやぁ、べ、別に・・・・。
川*^∇^)つ<して。あなた様が持国天様ですね!!!
州;´・ v ・)<あ、ハーイ。どうも、私が ジコクテン です(棒
ル;’ー’リ<えーと。増長天です。うふふ
从;´∇`)<あっと、私は・・・こう・・・えっと・・・あれ?なんだっけ・・・?
三川;´・_・`リつ<こちらの色黒のが広目天で、私が毘沙門天です!!!
川;^∇^)<おぉ・・・・ま、まさか。四天王が全てお揃いになるとは・・・!!
川*^∇^)<よくぞお越しくださいました!!
川*^∇^)∩<オン・ベイシラ・マンダヤ・ソワカ・・・オン・ヂリタラ・シュタラ・ララハラバ・タナウ・ソワカ・・・
ル;’ー’リ oO(・・・・うぉう。むっちゃ信じてる)
州;´・ v ・) oO(鵜呑みじゃないですか、この人・・・)
从;´∇`) oO(本当に、こんな頭悪そうなのが、上杉謙信なのかよ・・・・)
そう――。
それは牢獄に上杉が駆けつけてから、
毘沙門堂に移動するまでの30分の間の出来事に遡る・・・。
× × ×
ル;’ー’リ州;´・ v ・)从;´∇`)<はぁ!?タイムスリップだぁああああああ???!!
上杉のあまりの素っ頓狂な意見に、「ふざけんなよ!」「冗談はヅラだけにしろよ!」と、
まったく信じる気配のなかった3人であったが・・・。
上杉は3人に、「信じられないのは当然だと思うけど」と前置きをし、
毘沙門堂であった出来事(謙信公の直筆の書に関する話)をした。
上杉家400年の歴史の中で、
上杉家に代々伝わる、秘蔵の、謙信公直筆の書。
それと寸分たがわぬ同じモノを、あの男が持っている。
それは紛れもなく、この男が長尾熊虎であり、将来の上杉謙信である事を物語っていた。
川;´・_・`リ<そう考えれば・・・糸魚川の山の景色は一緒だったのに。
川;´・_・`リつ<街やアスファルトが消えていた謎とかも理解出来るじゃん!!!
从;´∇`)<・・・・いや。理解はできねぇだろ?
州;´・ v ・)<タイムスリップしましたなんて・・・理解しろと言われても。
ル;’ー’リ<でも、刀とか馬とかお城とか・・・・。
ル;’ー’リつ<どっきりのセットにしては、大掛かりすぎだよね。
州;´・ v ・)<でも、なぁ・・・。
川;´・_・`リ<とりあえず私は、謙信公直筆の書の件がある以上・・・・・タイムスリップであると、確信してる。
川;´・_・`リつ<みんなは、ピンと来ないと思うけど・・・。
州;´・ v ・)<・・・・・・・・。
从;´∇`)<・・・・・・・。
ル;’ー’リ<・・・・・・・・・。
从;´∇`)∩<解った。私も上杉を信じるよ。
Σ川*´・_・`リ<バディ!!!!
ル;’ー’リ<本気?河合・・・。
从;´∇`)<だって、この信じらんない状況を、自分でアレコレ考えても、何一つ解んないし。
从;´∇`)<考えるのメンドイし。
从;´∇`)つ<だったら、上杉信じた方がいいよ。
ル;’ー’リ<確かに。どうせ自分で理解出来ない状況なら、確信を持ってる上杉に委ねるのがいいような気もする。
州;´・ v ・)<・・・・・それも、そうだな。
川*´・_・`リ<ありがとうございます!!みんな!!!
こうして。
半信半疑どころか1信9疑ではあるが・・・・。
3人も上杉の意見(タイムスリップ説)に賛同することになったのであった。
だが、そうなると、これからどうするのかが課題・・・・。
ル;’ー’リ<で。タイムスリップだとして・・・。
ル;’ー’リつ<これからどーするの?ウチら?
从;´∇`)<元の世界に戻れるのかな?
ル;’ー’リ<えーーー。帰れなかったら、かなしみず〜。
州;´・ v ・)<とりあえず、タイムスリップした場所に戻ってみよーよ。
州;´・ v ・)<あの時、うちらは確か、食料や弾薬を搬送車から降ろしたりしてたじゃん。
州;´・ v ・)<うちらと一緒に、食料とかもタイムスリップされてたら、うれしみずじゃん。
从;´∇`)<ありえますね、それ。
从;´∇`)<タイムスリップ直後は、状況が解らなかったから、周囲を殆ど捜索してなかったし。
ル*’ー’リ<そうだね。じゃぁ、とりあえず、さっきの山にもど・・・。
川;´・_・`リ<・・・・・・・・・・
川;´・_・`リつ<戻る前に、熊虎様にお会いしてください。
从;´∇`)<え?
ル;’ー’リ<あ、そう言えば。着替えたら熊虎に会えって言ってたね。上杉。
州´・ v ・)<まぁ、確かに。着物も借りたし、挨拶ぐらいはしとかないとな・・・。
ル*’ー’リ<挨拶せずに立ち去るのは、失礼だもんね。
川;´・_・`リ<・・・・・・・・・・えっと。
川;´・_・`リつ<会ったのち・・・・・多分、熊虎様の元で、お世話になると思います。うちら4人。
州´・ v ・)<・・・・・・・・・。
州;´・ v ・)<は?
ル;’ー’リ<お世話になる?
从;´∇`)<どーゆーこと?
思わず身を乗り出す3人。
熊虎にお世話になるって・・・・つまり、長尾軍に仕えるって事だろうか?
普段から困り顔の上杉だが、今は特に、すっかり眉尻が下がりきっている・・・。
ハイパー困り顔の上杉。
一体、熊虎に何を言ったんだ?コイツは・・・・。
州;´・ v ・)<えっと。そーいえば、上杉さ。
州;´・ v ・)つ<熊虎に「お前は一体、何者だ?」って聞かれたって言ってたよね。
州;´・ v ・)<まさか、『未来から来た子孫』って、素直に答えたの?!
川;´・_・`リ∩<言いませんよ!!さすがに、それを言っちゃ、ヤバいでしょ!!!
川;´・_・`リ<それに。信じて貰えませんよ、そんなの言ったところでさ!!
从;´∇`)<そりゃそーだけど・・・。
ル;’ー’リ<じゃぁ、なんて言ったの?熊虎に・・・。
川;´・_・`リ<えっと・・・・・。
川;´・_・`リ<こ、これなら信じて貰えるかなぁあああ〜〜〜〜って・・・思って・・・。
从;´∇`)<思って?
川;´・_・`リ<あの・・・・『私は・・・毘沙門天の化身だ!』って・・・。
州;´・ v ・)<ハァ?毘沙門天の化身!?
从;´∇`)<なにそれ?バカ?
ル;’ー’リ<タイムスリップより、信じて貰えないでしょ!!そんなの!!!
川;´・_・`リつ<えーーと。ちなみに、みんなも、適当に四天王の名前を割り振っちゃいました。めんちゃい。テヘペロ。
ル;’ー’リ从;´∇`)州;´・ v ・)<・・・・って!!四天王の名前って、テキトーに割り振るモノじゃねぇだろ、ヲイ!!!
× × ×
こうして・・・。
あんまりすぎる上杉の言動に、
冗談はホント、ヅラだけにしてくれよぉおおおおお・・・と思っていた3人であったが。
川;^∇^)つ<どうか四天王よ!!我が長尾軍を勝利にお導き下さい!!!
予想の遥か上を行き、
完全に「四天王」発言を信じ込んでいる、熊虎。
あまりの信じ込みっぷりに、こっちが「こいつ、ホントに上杉謙信なの?」と、そっちが信じられなくなるのであった。
ル;’ー’リ oO(ほ、ホントに大丈夫なの?上杉?)
州;´・ v ・)oO(むっちゃ信じてるんですけど。この人)
川;´・_・`リ oO(謙信公は、毘沙門天を信仰してるからね。信心深いので有名なんで・・・)
ル;’ー’リ oO(まぁ、でも確かに。昔の人からしてみりゃ)
ル;’ー’リ oO(迷彩服とか、89式小銃とか、自分の書いた文章と、全く同じものを持った女が現われるとか・・・)
ル;’ー’リ oO(神の仕業としか思えなくても、おかしくないか・・・)
从;´∇`) oO(そっか・・・・確かにそうかもね)
自分達からしてみれば、当たり前のようなアイテムも、
もしここが本当に戦国時代なのであれば・・・それは『神器』と言っても過言ではない。
ここではスマフォすらも、オーパーツなのだ。
ル;’ー’リ oO(それに・・・・)
ル*’ー’リ oO(こんなイケメンに、『神』って思われてるの!!凄くイイカモ!!!)
ル*’ー’リつ<さぁ、遠慮をせず、顔をあげなさい。上杉謙信よ!!!
川*^∇^)<???うえすぎ・・・けんしん??
川;´・_・`リ∩ oO(バカ、小宮!!!まだ、上杉謙信じゃなくって、長尾熊虎!!!)
ル;’ー’リ oO(あ、そうなの!?歴史、良く、解んなくって・・・)
ル;’ー’リつ<えーと。熊虎よ。顔を上げなさい。
ル*’ー’リつ<この増長天が、お前を導いて差し上げよう!!!
そう言って小宮が手を差し伸べると、
「まことですか!!ありがとうございます!!」と感謝を述べ、
熊虎は小宮の手を握りしめた。
川*^∇^)∩<オン・ビロダキャヤ・キシャヂ・ハタエイ・ソワカ!!
川*^∇^)∩<増長天よ。我に救いの手を・・・!!!
ル*’ー’リつ oO(たまらない!!!イケメンに崇められるの、たまらない!!!)
从;´∇`)州;´・ v ・)oO(アノヤローー!!私たちの熊虎様を、ヌケヌケと!!!)
州;´・ v ・) oO(おのれぇ・・・増長天が増長しおってぇえええええ)
州*´・ v ・)∩<では、この持国天も!!熊虎の為に、力になりましょう!!!
川*^∇^)<おぉおおお!!!まことですか!!!
从*´∇`)∩<私も私も!!!
イケメンの上杉謙信にすっかり気を良くした3人は、
「私たちの熊虎きゅん」扱いになり、完全に、ノリノリになってしまったのであった。
こうして・・・。
なんだか良く解らないまま、四天王扱いされた若月駐屯地の4人は、
戦の神として、長尾熊虎に仕える事になったのであった。
そして、ダラダラと長くなっている戦国自衛隊〜女性自衛官統一セヨ〜も、
よーーーやく、戦国モノらしい流れに入って行くのでありました。
(第2章 長尾と上杉 完)
第3章へつづく・・・。
☆おまけコーナー☆
川*^∇^)∩<くまとらと行く、歴史街道旅!!B
※このコーナーは、このシリーズの中で出てくる場所の解説や美味しい食べ物。
ストーリーに纏わる歴史を、熊虎様がしったかしてくれる、ナルチカのアレっぽいコーナーです。
川*^∇^)つ<今回は、まだ春日山城から動く気配がないので、土地の解説は置いといて。
川*^∇^)<上杉謙信について、お話ししましょう。
川*^∇^)<劇中で小宮も悩んでますが、上杉謙信とは、熊虎の晩年の名前です。
川*^∇^)<そして、熊千代と言うのは幼少期の名前です。
川*^∇^)<この時代は、元服する前は、幼名が与えられます。
川*^∇^)<競走馬でいうところの・・・
川*^∇^)∩<牧場時代は「ハーちゃん」だったのに、競走馬になったら「ディープインパクト」と名前がつけられるようなモノですね!!(ドヤッ!!
ル;’ー’リ<ドヤってるトコあれですけど・・・すっごい解りづらいです。その例え・・・・熊虎様・・・・。
川*^∇^)∩<ディープインパクトのママがウインドインハーヘアだったので、多分、「ハーちゃん」って呼ばれてたんだよ!!(ドヤァ!!
川*´・_・`リつ<ちなみに、長尾景虎は結構、名前変わってます。
(幼名)
虎千代(劇中では熊千代)
↓
(元服後)
長尾景虎(劇中では熊虎)
↓
上杉政虎
↓
上杉輝虎
↓
上杉謙信
川 ´・_・`リつ<上杉謙信は法号なので、仏門に入ってからですね。
川 ´・_・`リ<実は、川中島の戦いの辺りとか、まだ全然、『謙信』になってないです。
川 ´・_・`リ∩<ちなみに。この作中では、熊井ちゃんがやってる関係で、『熊千代』とか『熊虎』になってるけど
川;´・_・`リ<本当は虎千代と景虎なのでご注意を!!!試験に「長尾熊虎」って書いちゃ、ダメダメゼッタイ!!
从;´∇`) oO(さすが上杉。熊虎様より、解り易かった)
州´・ v ・)つ<ちなみに、熊千代ちゃんのいた林泉寺はこちらです。
ル*’ー’リ<春日山城に近いね。
川;^∇^)<こんな近いのに、父上に呼んで貰えなくて寂しかったよ。
川 ´・_・`リ<ちなみに。家康の時代に入ってからの、上杉家の米沢移封にともないまして、林泉寺もメインは米沢に移っちゃってます。
川*^∇^)<・・・・・・・・・・。
川;^∇^)<上杉、凄い詳しいんだね。
川 ´・_・`リ<えぇ。歴史番組の取材が来てもいいように、上杉家の人間は、ちゃんと、上杉の歴史を学んでますから。
川*´・_・`リつ<中村勘○郎も、ピ○ール瀧も、いつでもこいやぁああああ!!!
州´・ v ・)つ<以上、くまとらと行く・歴史街道旅でしたぁ〜。