長尾熊虎が坂戸城を包囲し、
反乱軍を制圧していた・・・ほぼ同じころ。
北信濃にある、葛尾城は、炎に包まれていた。
燃え上がる葛尾城を城下から眺めているのは、真っ赤な鎧兜に身を包んだ、若き武者。
顔は口元以外、全て仮面で覆われていて、その表情すら読み取ることが出来ない。
すると、その武者の元へ、銃を携えた1人の男性が駆け足で近づいてきた。

从o゚ー゚从<晴信さま!!!葛尾は落城!!村上義清はすでに城から逃げ出した模様であります!!

ノノ ∂_∂ル<そうか・・・・

从o゚ー゚从<密偵を放って、探し出しますか?

ノノ ∂_∂ル<いや、いい。せいぜい逃がしてやれ・・・。

晴信と呼ばれた男。
彼の名は、武田晴信。
そう・・・。晴信とは、かの有名な武田信玄の、若かりし頃の名。

ノノ ∂_∂ル<それより。武田信虎は仕留めたんだろうな?

从;゚ー゚从<ハッ!!信虎は、武田軍追放直後に、暗殺致しました・・・。

ノノ ∂_∂ル<ならいい。

ノノ ∂_∂ルつ<・・・・・村上氏は、武田から追放された信虎を擁立し、武田に対し謀反を起こそうとした。

ノノ ∂_∂ル<だから・・・武田は村上を粛清した。

ノノ ∂_∂ル<そう言う事にしておくんだ・・・。

从;゚ー゚从<・・・・・・・承知しました。

男は、頭に手を当て敬礼をした。

「武田信虎」とは、武田晴信の実の父親であった。
父親を追放し家督を継いだ晴信は、さらに、父親を暗殺した・・・。

晴信は葛尾城を見上げながら、「ふっ・・・」と、口元を上げた。
「どうされました?」と、男が問いかけると・・・。

ノノ ∂_∂ル<なに。人間、慣れちまうと、恐ろしいモンだなぁ〜ってな。

ノノ ∂_∂ル<人を殺すのも、汚ねぇ立ち回りも、すっかり慣れちまった。

从;゚ー゚从<・・・・・・・。

从;゚ー゚从<そう・・・で、ありますね。自分も似たようなものであります。

从;゚ー゚从つ<戦場に立つと言う事は、こう言う事なのですね。

ノノ ∂_∂ル<ふん。まぁいいか・・・。

ノノ ∂_∂ル<オレが醜い部分も汚い立ち回りも、全てやってやるよ・・・。

ノノ ∂_∂ル∩<武田を守る為にも・・・・・な。

从o゚ー゚从<そうですね。自分たちは、もう、引くわけには行きませんしね・・・。

晴信は馬に跨る。
そして、軍配を天に掲げると、武田軍の猛者たちは一斉に勝鬨をあげた。
北信濃にある、稀代の猛将・村上義清の守りし葛尾城は、
武田晴信の手により、落城したのであった。











第2章 〜長尾と上杉〜







    


坂戸城崩落から2か月が経った。
春日山城内。
椅子に腰を掛ける熊虎を中心に、城内では軍議が行われていた。
軍議では、熊虎の元へ、次々と各地の報告が舞い込んできた。

从*・ェ・リつ<・・・・北条の侵攻により、平井城が陥落。山内上杉家が滅亡。

从*・ェ・リ<山内上杉家の当主、上杉憲政様は、我らの元に逃げ込んでまいりました。

川*^∇^)<なんと?・・・・憲政様が?!

川 ´‘ _‘||<そして・・・。

川 ´‘ _‘||つ<魚津城を支配する、椎名家が・・・。

川 ´‘ _‘||<富山城の神保家との争いで、滅亡の危機に瀕しておりますよ・・・熊虎。

川*^∇^)<ふむ・・・・・・父・為景の代から良く尽くしてくれた、あの、椎名家か。

メイ´‘ w‘)<あと、北信濃の村上氏が、武田軍によって滅亡。

メイ´‘ w‘)つ<我が軍へ、村上義清殿が落ちのびて参られました。

川*^∇^)<ふむ。あの武勇に長けた村上義清殿もか・・・。


次から次へと舞い込んでくる、周辺諸国の情勢。
熊虎は椅子に深く腰を落とすと、ふぅと小さくため息をついた。
そんな熊虎に、宇佐美はクスっと笑いかけるのであった。

从*・ェ・リ<目まぐるしい情勢の変化ですな。熊虎様。

川*^∇^)<そうだな・・・。

川*^∇^)<これはつまり・・・・・・・・・。

川*^∇^)<・・・・・・・。

川*^∇^)つ<これから、凄く忙しいって事だな。

あまりにもフツーすぎる熊虎さまのご意見に、
政景は「まんまやんけ!」と思わず心の中でツッコミを入れるが、
宇佐美と綾ちょ御前は、熊虎を愛しそうに見つめながら、大きく頷くのであった。

川 ´‘ _‘||<その通りです。これから凄く忙しいのです。さすがですね、熊虎・・・。

从*・ェ・リ<見事な慧眼で御座いますな!!熊虎様!!!

メイ;´‘ w‘) !! oO(いや、慧眼も何も、まんまやん!!)

今の報告を聞いて凄く忙しいことぐらい、小学生でも解りますやん!!どこが慧眼やねん!!
と、心の中でツッコむが・・・。
熊虎大好き軍師と、熊虎大好きお姉ちゃんには、何を言っても無駄なのであった。

川 ´‘ _‘||つ<さぁ、かわいい熊虎。これから凄く忙しくなりますよ。

从*・ェ・リ<特に、上杉憲政様は見捨てて置けませぬ。

从*・ェ・リ<上杉憲政は関東管領。

从*・ェ・リ∩<彼の者を救う事は、関東進出の大義名分にもなります。

川*^∇^)<・・・・・・確かに。関東管領の為に関東を取り戻す。

川*^∇^)つ<まさに、関東進出の大義名分。

川*^∇^)<また、滅亡の危機に瀕している椎名家も見捨てられぬ。

川*^∇^)<まずは椎名家を救うのが先決。

川*^∇^)∩<そこから、平井城を攻め落とし、上杉憲政様のご無念を晴らそう・・・。

从*・ェ・リ<そしていづれは、武田とやり合う事になりそうですな・・・。

こうして。
内乱を沈めて以降、しばしの平穏が訪れていた長尾景虎であったが。
越後の熊と呼ばれし義を重んじる軍神を、世間は放って置かなかった。
数々の救援要請に、熊虎は義を持って答える事となるのであった。

川*^∇^)∩<では、まずは椎名家の救援。

川*^∇^)<魚津城(現・富山県魚津市)に駆けつけ、敵国の富山城を陥落させようぞ!!!


方針は決まった。
椎名家が神保家に滅ぼされる前に救出せねば意味はない。
宇佐美の指示のもと、急ぎ、戦の準備は整えられて行った・・・。
だが、着々と進められていく準備とは裏腹に――。

川;^∇^)<椎名家の救出・・・か。

川 ´‘ _‘||<どうしました?熊虎。椎名家の救出。あまり乗り気ではないのですか?

川;^∇^)<姉上・・・。

川*^∇^)<いや。そう言うわけではないのです。ただ・・・。

川;^∇^)つ<私なんぞに、本当に人が、国が、守れるのだろうか・・・と。

川 ´‘ _‘||<・・・・と申されますと?

川;^∇^)<椎名家や憲政殿を救わなければならないのは、解る。

川;^∇^)つ<でも、実際、どうやって救えばいいのかが・・・皆目、見当がつきません。

神保家と争うのはまだいい。
だが、平井城を落とすとなると、関東で最大の勢力を誇る、北条とやり合わねばならない。
敵は今までの内乱軍とは、比べ物にならない程、強大。

川;^∇^)<立ち上がったはいいが・・・この先、どう立ち向かえばいいのか・・・想像がつかぬ。

川;^∇^)<北条なんて強敵相手に、戦えるのか?

川;^∇^)<本当に・・・こんな私が、越後の守護大名を務めて良かったのだろうか・・・。

川;^∇^)つ<兄上だったら、この有事に、どんな判断を下されただろうか?

川 ´‘ _‘||<・・・・・・・・・・。

川 ´‘ _‘||<そうですね。兄上でしたら・・・

川 ´‘ _‘||つ<この報告を聞いても、救援に行こうと立ち上がる勇気すら、なかったでしょうね。

川;^∇^)<あ、姉上!!!?

川 ´‘ _‘||<・・・・・・・・・。

川 ´‘ _‘||つ<あなたに大切な報告があります。

川;^∇^)<え?

川 ´‘ _‘||<兄の長尾晴景は、2週間程前に、病が悪化して亡くなりました。

Σ川;^∇^)<兄上が!!!!

川;^∇^)∩<2週間・・・!な、何故、今まで教えてくれなかったのです!!!

2週間も前に亡くなっていたとあらば、とっくに訃報は伝わっていたはず。
だが、誰一人として、熊虎にそれを伝えるものはいなかった。
敵国の情勢や、戦の報告は次々に飛び込んで来たにも関わらず・・・。
しかし綾ちょ御前は、氷の様な眼差しで、厳かに、熊虎に答えるのであった。

川 ´‘ _‘||<目の前に大きな戦が迫りつつある・・・。

川 ´‘ _‘||つ<ですが、兄・晴景の死を知れば、あなたは優しい子だから、目の前の大きな戦に、集中出来なくなると思ったからです。

川 ´‘ _‘||<余計な情報を伝える必要はない・・・と。私が宇佐美達に命じました。

川;^∇^)<余計な情報・・・だって・・・?

川 ´‘ _‘||<しかし、気が変わりました。

川 ´‘ _‘||つ<あなたはまだ、兄の家督を奪った事・・・・・・結果的に奪う形になった事が・・・未だに心残りだったのですね?

川;^∇^)<・・・・・・・・・・・。

川 ´‘ _‘||つ<なら教えましょう。安心しなさい。兄は死にました。

川 ´‘ _‘||<これで心置きなく、長尾家当主として・・・越後の守護大名として・・・剣を振るえるでしょう?

川;^∇^)<兄上が・・・・亡くなった・・・


現実は重く熊虎に圧し掛かった。
元々、兄の長尾晴景は病弱であった。
病弱で気弱な兄は『凡愚な守護代』と扱われ・・・家臣たちは熊虎を『新しい守護代』とするべく担ぎ上げた。
そしていつしか。熊虎の意志とは裏腹に・・・・流れるままに、熊虎は越後の守護代に君臨していた。
そして今では、一族を引き入る、越後の守護大名。

川;^∇^)oO(最期に・・・・2人で将棋をさす約束・・・果たせなんだか・・・)

川;^∇^)oO(すまない。兄上・・・・)

川;^∇^)∩oO(だが、もう1つの約束だけは、必ず果たすよ・・・)

兄の死の報告は、熊虎を大きく動揺させた。
だが、その一方で、熊虎の中で何かが吹っ切れたのも事実であった。

後には引けない。
家督を譲る相手はもういない。
兄の意志を継げるのは、自分だけ。

熊虎は刀を取った。
そして、長尾軍は一路、魚沼城を救うべく、富山城攻略へと向かったのであった。







 ×   ×   ×






一方・・・。

謎の雷鳴と閃光に巻き込まれ、気がつけば奇妙な場所にいた、若月達4名。
周りの様子は明らかに、今まで自分たちがいた、糸魚川の風景と違う。
アスファルトの道は消え、遠くに見えていた街並みも、まるで神隠しに合った様に消失していた。
この謎の現象と、上杉の浮いたヅラに動揺しつつも、
周辺を調査していた若月曹長たちは、谷那の方から立ち上る、謎の煙を発見したのであった。

ル;’ー’リ<火のない所に煙は立たず・・・。

ル*’ー’リつ<煙があるって事は火がある。火があるって事は人がいるのでは?

州;´・ v ・)<確かに・・・・。

从;´∇`)<ここにいても、手掛かりは何もないしね・・・行ってみようよ。

州;´・ v ・)<だが、誰が居るのか解らない。油断は出来ない。

州;´・ v ・)つ<みんな。ちゃんと小銃の準備をしとけ。メットも被っとくんだ!!

从*´∇`)∩<ハッ!!!

州´; v ;)つ<上杉も、ちゃんとヅラ・・・あ、いや・・・メット被っとけよ!!!

川;´・_・`リ∩<もういいよ!!どんだけ私のヅラネタ、大好きなんだよ、あんたら!!(ってゆっか、中の人!!)

从;´∇`)つ<そーですよ。いつまでも、ヅラヅラ言ってると、上杉が可哀想ですよ。

川*´・_・`リ<ば、バディ・・・!!!マ・・・・マイバディ!!!

ル;’ー’リ<まぁ、確かに。

ル;’ー’リつ<せっかく前半、シリアスで進んでるのに・・・。うちらが出てから、グダグダだもんね。

まったくだ。
せっかくシリアス展開で進めてたのに、
自衛隊チームになった途端、まだ話題が、ヅラしか出てないジャマイカ!!

州´・ v ・)<それも、そうだな。スマンスマン。

州´・ v ・)∩<神に誓って、もう、ヅラには触れません!!

川*´・_・`リ<曹長・・・ありがとうございます!!

从*´∇`)つ<よし!じゃぁ、行こうぜ!!!バディ!!!

川*´・_・`リ<うん!!バディ!!一緒に行こう!!!

从*´∇`)∩<あ・・・。でも、上杉、ちょっと待って!おまえ、銃を繋いでる肩ひもがヅレ・・・・



Σ从;´∇`) ハッ!!



从;´∇`)∩〃<ヅレ・・・あ、いや、ヅレてるワケでは・・・浮い・・・あ、えっと・・・

ル;’ー’リつ<(大動揺)ちょちょちょちょ・・・ちょっと、か、河合ぃいい!!!

州;´・ v ・)つ<ち、違うんだ!!決して、ヅレ・・・ではなくて、あくまで、肩ひもが・・・・・・だな!!

川;´・_・`リ<あの・・・いいですよ、フツーに「肩紐ヅレてる」って言って貰って・・・・。

川;´・_・`リ<そこまで、小倉T昭ばりに、気を使われてるのも、逆につらい。

ル;’ー’リ<え?・・・ヅラい?

川#´・_・`リ∩<つ・ら・い・だ・よ!!!!

こうして4人は「ヅレる」とか「浮く」等のヅラを連想させる言葉と、
周りに不審者や獣はいないかに細心の注意を払いつつ・・・・。
煙が立ち上る、谷那へと向かったのであった。






 ×   ×   ×






その頃。
長尾軍は魚津城へ向かうべく兵を率いて、不動山の麓で食事休憩をしていた。
兵糧を炊く煙が空へと立ち上って行く。

川*^∇^)<とりあえず、4日もあれば、到着出来るかな?

从*・ェ・リ<敵は神保。長尾家にとって、さしたる敵ではありませぬ。

从*・ェ・リ∩〃<ゴキブリの様に、ペシっと、ぶっ潰してやりましょう!!!

川*^∇^)<うむ。だが、油断は禁物だ。

川*^∇^)つ<油断してると、背後にある不動山から・・・

川*^∇^)<一之谷の合戦の逆落としの様に、敵兵の奇襲を喰らうかもしれないぞ。

从*・ェ・リ<ははは・・・敵が源義経ならば、あり得ましょうが。

クルリ!! 从・ェ・*リ <よもや。神保の連中ごときが、あの山から奇襲をしかけてくるな・・・・・・





川;´・_・`リ ル;’ー’リ 州;´・ v ・) 从;´∇`)        ど・・・・・・・・・・・>从・ェ・;リ





大笑いしながら、背後にそびえる不動山を振り返る宇佐美。
そんな完全に余裕をぶっこいていた、宇佐美の前に現れたのは、
不動山の麓から立ち上る炊煙につられ、フラフラと山を下りてきた、若月達であった。
いきなり目の前に現れた、ヘンな格好をした、明らかに怪しすぎる4人組に、宇佐美は完全にパニックになるのであった。

从;・ェ・リつ<なんか、ヘンなのがいるううううううううう!!!!

川;^∇^)<え?だ、誰?!!

州;´・ v ・)∩<あ、いや!!私たちは・・・・・・ですね!!!(なんか、ヘンなのと遭遇したぁ〜!!!)

从;´∇`)oO(え?なに!?刀とか持ってるんですけど、この人たち!!ヤバい集団?!)

川;´・_・`リ oO(え?着物?チョンマゲ?鎧!?・・・・・・・え?!!)

ル*’ー’リ oO(え?!なに!?こんな所に、眉目秀麗な長身のイケメンがっ!!?)

約1名、驚きどころがズレてるが・・・。
のこのこと不動山を下って来た途端、謎の時代劇集団に囲まれてしまい、戸惑いを隠せない若月達。
若月達は「自分らはただの、迷子の自衛官であり・・・」と伝えるが、当然、通じるワケもなく。
89式小銃を持っているとは言え、これだけ囲まれてしまうと、もうどうにもならず(ってか、どっちみち、撃つワケにもいかない)。
若月達はあっという間に、兵士たちに取り押さえられ、長尾軍の捕虜になってしまうのであった・・・。




第2章Aへ続く・・・)








☆おまけコーナー☆


川*^∇^)∩<くまとらと行く、歴史街道旅!!A

※このコーナーは、このシリーズの中で出てくる場所の解説や美味しい食べ物。
  ストーリーに纏わる歴史を、熊虎様がしったかしてくれる、ナルチカのアレっぽいコーナーです。


川*^∇^)つ<今回の舞台は、不動山です。

川*^∇^)<地図だとここら辺です。



川*^∇^)<不動と言うと、戦国自衛隊〜死守〜の敵キャラが、不動でしたね。

州;´・ v ・)<そーだ!!ムカツクんだよね、不動!!!

川*^∇^)つ<当時。特に設定はなかったけど、勝手に、この山を根城にしてる人たちなのかなぁって思ってました。

ル*’ー’リ<糸魚川の付近だしね。

川*^∇^)<ちなみに拍手で質問が来てましたが、糸魚川の会場はご指摘の通り、Wスタンバイファイナルで、ももがウソ泣きした会場です。

ル;’ー’リ<ウソ泣きじゃありませんから!!!!シツレーな!!!!

ル*’ー’リ<昔はももちゃん、泣き虫だったんですぅ。

川;´・_・`リ<今、泣かないのにね。

州;´・ v ・)<なんだ、泣かなくても大丈夫なんじゃん=ウソ泣きだよね。

ル;’ー’リ∩〃<いやいやいや。大人になって、ハートが強くなったんですよ。

从;´∇`)<ハート強くなりすぎだよね。むしろ。

川;´・_・`リ<アイアン化してるよね。

ル;’ー’リ<大きなお世話です!プンスカ!!

ル*’ー’リ<・・・ところでさ、熊虎さま。

川*^∇^)<うん?なに?

ル*’ー’リつ<今回の更新で、1つ気になるんだけど・・・。

ル*’ー’リ<越後の守護代だったお兄さんの名前が「晴景」になってるけど、「景康」じゃないの?

州*´・ v ・)<ミュージカルの舞台だと、景康だったよね、お兄さん。

川*^∇^)<あーー!!それはですね!!!理由がありまして!!

川*^∇^)つ<歴史検定1級の、斉藤三曹から、ご説明があります。

Σ 从;´∇`) oO(押し付けられた!!!)


では、説明しよう!!!
長尾景虎には2人の兄がいる(他にもいるけど)。
そのうち、長兄が長尾晴景であり、彼は父・為景に家督を譲られ、守護代となった。
一方、景康と言うのは、知名度が低く、詳細は殆ど知られていない。ただ1つ、解っていることは「黒田秀忠の謀反で殺された」と言う事ぐらい。
そして、この謀反により殺害された兄・景康の無念を晴らすべく、当時、栃尾城にいた景虎は挙兵し、黒田を打ち負かした。
しかし兄の晴景の方は、謀反が起きてもオロオロするだけで、殆ど何も出来ずに、討伐を弟の景虎に委ねてしまっている。

つまり。
戦国自衛隊の中に出てきた『無能な越後守護代の長尾景康』と言うキャラは、
おそらく・・・当時守護代だった『長尾晴景』と、黒田の謀反で殺された『長尾景康』の設定を混ぜ合わせたキャラと思われる。多分。

なので、
実際に景虎の前に越後守護代だった人物は、『長尾晴景』なので、
このAA劇場の中では、『長尾晴景』が景虎の兄と言う事で、話を進めさせて頂きます。


川*^∇^)∩<と言うわけで・・・。

川*^∇^)つ<以上!!くまとらと行く歴史街道旅でしたぁ!!!



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